富山、岐阜、石川の3県の県境に近い五箇山は、1500m級の高山に囲まれ、冬季は積雪が2~3mにも達する豪雪地帯です。清流庄川の渓谷沿いに点在する40の集落を総称し「五箇山」と呼び、その中の菅沼、相倉地区2つの合掌造りの集落が岐阜県白川郷とともにユネスコの世界遺産に登録されています。白川郷は開けた盆地に点在する大規模集落であるのに対し、五箇山は谷あいで合掌造りが建てられる土地が限られていたため、相倉は20棟の中規規模、菅沼は9棟の小規模集落にあたります。多くの観光客で賑わう白川郷と比べると静かで落ち着いた佇まいで、正に日本の原風景を感じることができます。
名称 | 五箇山(菅沼・相倉集落) |
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アクセス | 当館から五箇山まで、北陸道経由で2時間、白山白川郷ホワイトロード経由で約3時間30分です。 |
住所 | 富山県南砺市菅沼587、富山県南砺市相倉611(地図は相倉集落) |
URL | http://gokayama-info.jp/ |
清流庄川の河畔に佇む菅沼集落は、五箇山の歴史と伝統を学べる「五箇山民俗館」や江戸期にこの付近の主要産物であった塩硝(火薬の原料)の製造過程を展示する「塩硝の館」を見学できます。一方、庄川の河岸段丘上にある相倉集落は、昭和初期までは養蚕と紙漉きが盛んで「相倉民俗館」や「相倉伝統産業館」では、その当時の生活を垣間見ることが出来ます。